スクールの壁面に、こんな作品が展示されました



こちらはイギリスを代表する現代アーティストの一人、ダミアン・ハーストによる作品です
ダミアン・ハーストは1965年に生まれ、現在も精力的に活動を続けています。
2点の作品"Butterfy rainbow"、"Butterfly heart"は、鮮やかな色合いで見ると明るい気持ちに!



実はこちら、新型コロナウィルスの流行を受けて彼がチャリティ用に制作、販売されたリミテッドエディションの一つです。
売り上げは医療活動などに寄付されます。
イギリスや欧米の国々では、こどもたちが虹を作って家の窓に貼り、道ゆく人々を元気付けるムーブメントが起こったそうです。
そんな影響も受けて作られたはこちらの作品は「Hope」希望を表す作品として発表されました。
(ダミアン・ハーストのWEBからもポスターのデータをダウンロードする事ができます
)




さて今回は、実際の作品鑑賞の後、みなさんオリジナルの「希望」の虹作りを行いました。

虹の中に蝶の羽があることなどを発見しながら作品鑑賞をしました。
また、スクール特製のワークシートを元に、いくつかの過去作品を見てもらい、どうしてそんな風に表現されているのかじっくり考え意見を交換しました。
ハーストの作品では「死」が重要なテーマとして扱われており、ショッキングな作品も多いのが特徴です。
ガイコツを何千ものダイヤモンドで装飾した作品では、「こわい!」という印象の他、「生きてる時によくがんばった!ということ」「死を悼むため」といったユニークな意見も!



今回は、制作の前に言葉や色鉛筆でのイメージスケッチも描いてもらいました。
ハーストは、「希望」を表すために、虹・ハート・蝶の羽といったモチーフを選びました。
皆のイメージする「希望」のモチーフはなんでしょう??
お花、お菓子、ユニコーンなどの具象的なアイディアの他、夢、水玉模様、平和など、抽象的なアイディアもたくさん出て来ました。
幼児クラスでは「希望」という言葉を置き換え、「見ると嬉しくなるような虹」と伝えたところ...
とてもカラフルな色合いで紙いっぱいに表現してくれました!
さて、本番ではどんな作品ができたでしょう

スケッチで掴んだイメージを元に、絵の具で大きな虹を描いていきました。



幼児クラスではハート型の虹が人気でした

こちらのユニークなハートの虹は、細かいところまで丁寧に塗られています。
ワンピース、お花などが隠れており、よく見るとお寿司も!
柔らかな色とにじみが印象的な作品です。混色で様々な色を作り、素敵な色合いを表現しました。
星型の虹も!色と模様を何層も重ねて描かれています。



KIDSクラスでは、さらに細かな表現が見られました。
こちらの作品はよく見ると...
たくさんのお菓子!
思わず微笑んでしまうような、楽しい虹ですね。
こちらでは鳥が咥えたブラシで虹が塗られており、デザインがよく練られています。
華やかな作品!
空間もきれいで、鮮やかなブルーとイエローの映えていますね。
太陽の昇る清々しい景色を虹に入れ込みました。かっこいい!

朝から夜への光の変化を丁寧に描いています。
猫の模様もとてもよく描けました

みなさんのびのびとした、素敵な虹が出来上がりました





切り抜いた虹を、スクールの窓べに飾ってみました

こんな虹があったら、つい足を止めて見てしまいます〜
