長〜い夏休み、みなさんはいかがお過ごしでしたか?

さてさて、
夏!といって連想するものといえば、海

やスイカ、ギラギラの太陽!

、プール、ほか沢山ありますが、
その中でも、わたしたちをスッーと涼ませてくれる「怖〜いお話」(怪談)。。。もありますよね

月島からもほど近い、両国の江戸東京博物館では、7月5日(火)〜8月28〈日)まで「大妖怪展」が開催されました。
わたしも行きましたが、超満員でした!
葛飾北斎や伊藤若冲など、国宝の版画もあり・・
また、最近大人気キャラクター「妖怪ウォッチ」の展示ブースもあったからでしょうか。。
同時期に、月島アートスクールではみなさんに、「妖怪絵巻」を描くことに挑戦してもらいました

そもそも「妖怪」とは一体なんでしょうか

みんなが描いた妖怪さんたちを紹介しながら、妖怪についてお話しをしたいとおもいます

日本の伝統的な画材(和紙、墨、顔彩絵の具)で描きます
争いが絶えない不安定な先行きの見えない平安時代末期には
具体的な形をもった「化け物」や「鬼」などが表現されてきました。
室町時代になると、
闇の中を様々な妖怪たちが歩く「百鬼夜行絵巻」が制作されていきます。
江戸時代後期になると「化け物ブーム」が起こり、得体の知れない姿が最も多彩な広がりをみせました。
この時代は戦国時代のように人々は不信感にさいなまれ、経済的にも生活が不安定な時期で
人々の間に先行きの見えない将来への恐怖心が蔓延したようです。
しかし庶民たちは、身近な動物であった狐や狸の擬人化、幽霊や昆虫からインスピレーションを得た想像画、
現世に思い残しのある人を化け物として描いたり悪事を行う人々への戒めの教義、
それらを知り楽しむことで、この時代を乗り切ろうとしたのです。
リアリティのある不気味な妖怪の姿のものいれば、ユーモラスな姿も描かれました。
みんなも想像力をはたらかせて妖怪をイメージしてみます
こちらはなんと「髪切りおばけ」
そして時は過ぎ、第二次世界大戦後の昭和時代から平成にかけて
わたしたちの身近にも、様々な妖怪が現れてくるようになりました。
有名なのが、水木しげるの「ゲゲゲの鬼太郎」。
水木しげるさんご本人も、戦争を体験され左腕を失ってしまったのは有名なお話です。
宮崎駿の「となりのトトロ」や「千と千尋の神隠し」「もののけ姫」ほか 宮崎駿の作品には、たくさんもの
妖怪を思わせるキャラクターが登場してきます。
そして 一番最近では 現代の妖怪、「妖怪ウォッチ」や
「ポケモンGo」でしょうか

これまで多くの表現者にその時代の風俗が描かれてきたよう
に、これからも時代の変遷とともに、多種多様な妖怪が生まれてくるのでしょうね

今回もまたオリジナルの妖怪を生み出すことを とても楽しみながら取り組んでくれていました

この時代に描いたオリジナル妖怪絵巻、どうぞ大切に保管してくださいね
