2018年12月29日

秋禾アートスクール(成都)との国際交流(3)

重慶市から車で走ること約3時間、



四川の歴史が色濃く残る街と文化都市成都に来ました




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紅葉が美しい時期で、中心地は近代的なオフィスビルが立ち並んでいます







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歴史的な建造物も保存され、オールドチャイナの美しい佇まい






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観光地に点在する中国茶の専門店

名産のお茶がいただけます

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世界遺産の観光地 都江堰



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世界文化遺産の南橋



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成都は重慶市よりも早くに発展し、治水も進んだそうです



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農民は雪解け水の川の氾濫により甚大な被害に苦しんだ歴史があり、

大規模な治水工事が長い長い年月をかけて行われてきたそうです




古代の治水技術は現在でも生かされ、

都江堰は世界遺産に指定されました
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また、パンダの繁殖地でもあることから見どころがたくさんあります





さて、そんな美しい歴史と文化の街、成都のアートスクールを訪問しました







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美大受験をする中高生が中心の美術予備校は、

デッサンが中心で、驚くほど描写力のある作品が

所狭しと並んでいました




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静物画の他、モデルを描く人物デッサンも日常的に行われているそうです



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受験対策の鉛筆デッサン



先生方の参考作品と思っていたら、生徒たちの作品と伺い、


驚愕いたしました。。。。


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静物の鉛筆デッサン



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油彩画は4人共同で描いたそうです







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こちらも大きな鉛筆デッサンですが、4分割して
4名で分担して描いたそうです




日本のアニメを描くのも大変な人気とのことで、オリジナルのキャラクターや
アニメの人物を描くことに皆非常に熱心、とのことでした




とにかく高い描写力に関心しました



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広々とした室内には生徒の作品が展示されています




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また、ここではアートだけでなく、音楽も学ぶスペースが併設されています


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アートスクール代表者のお父様は、竹笛の先生でもあります 


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作曲家の先生は四川音楽院の学長のお孫さんだそうです





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こちらのアートスクールでも先生方と意見交換し、
日本の美術教育についてなど、保護者を交えた交流を行いました






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若い中国の先生方や小学生、中高生も日本のアニメや浮世絵など文化にとても関心が高く、

普段から良く描いているそうで

どうしたらもっと自分らしく上手く描けるのか、オリジナリティを

追求していきたい、と日々描いているそうです。


またそういった生徒の姿に日々接するにつけ、先生方も

現代中国の多様な文化をぜひ日本のこどもたちにも知ってもらいたいと願っています




中国大陸はとても広く、各都市によって文化や歴史はもちろん、

言語や考え方や食文化、生活様式も大きく異なることを実感しました





今回、初めてじっくりと各都市のアートスクールと交流しましたが、



知らなかった中国の教育や文化の側面に接することができ


本当に興味深かったです









また皆さんにお会いできる日を楽しみにしています




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最終日は重慶市と成都のアートスクールの経営者とご家族と
お食事を楽しみました



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朝早くから夜遅くまでずっと同行してくださった
同日訳の邱さん





ありがとうございました❣




Y.N




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秋禾アートスクール(重慶市)との国際交流(2)と四川美術学院

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秋禾アートスクールは、重慶市にもう一つスペースがあります


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この地域は、新興住宅街としてやはり多くのマンションが建設されています


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スポーツ専門のスクールも様々な種類があり、アートや音楽も


皆興味津々だそうです




私が訪問した際は、新しいスペースの内装をスタッフが施工している真っ最中でした






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内装は全て先生たちによりハンドペインティングで描かれています





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月島アートスクールを訪問していただいた際の看板も設置されていました





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入口のイーゼルには子ども達の絵が飾られています



制作のアトリエは、年齢によって部屋が分かれており


とても可愛らしいインテリアでした



これからここで子ども達によってどのような作品がうまれていくのでしょうか


想像するだけで楽しそうですね❣










そして、ここから重慶市を離れ、秋禾アートスクールの提携校がある成都に向かいます






成都に向かう途中、先生方の母校である四川美術学院のキャンパスを案内していただきました







四川美術学院は、中国の名門美術大学の一つで、重慶市の重点学科に指定されています




この沙坪壩区は重慶市の管轄区で他にも重慶大学、西南法政大学など他にも

数十の大学や企業が集積している地域です





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エントランスには歴代の卒業生氏名が刻まれています





歴史画(中国画)、油絵科、彫刻家、のファインアートのほか、映像科、デザイン科、美術教育学等

専門学科が設置されています





中国の美術大学の入試倍率は大変なすさまじさで、入学できるのは最低でも1000人に一人、


学科によっては2000~3000倍率を勝ち抜いた先鋭達が入学を許されるそうです



日本の大学のように私立大学がほとんど無い状況や、



人口が日本の10倍以上であることを考えるとそれもある意味当然なのかもしれませんが、



それにしても大変な受験競争なのでしょうねふらふら







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四川美術学院の敷地内は、大学キャンパスというよりは



ひとつの街のような広さで、敷地内は各国チェーン系レストランやカフェ、銀行、



美術館、公園、スポーツ施設、寮、図書館などが点在しており、



徒歩ではなく車や自転車で移動がメインとなります




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四川美術学院大学美術館



大学美術館では教授や学生の展覧会が開催されていました




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平面作品はもちろん、彫刻やインスタレーション、ヴィデオアート、写真等


多彩なメディアによる表現がありました





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中国国内から生徒が集まるため、ほとんどの学生は寮に住み


制作に励むそうです









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学生さん達とランチを共にし、




次の訪問地、成都に向かいました








Y.N







秋禾アートスクール(成都)との国際交流(3)へ続く































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posted by TAS at 02:03| Comment(0) | 世界のアート

秋禾アートスクール(重慶市)との国際交流(1)

今年は、なぜか中国との国際交流事業にお声がけをいただくことが多く、

重慶市の二つのアートスクールと、成都のスクールを訪問する機会に恵まれましたわーい(嬉しい顔)



とても充実した中国訪問となったため、何回かに分けてご報告を

させていただきますぴかぴか(新しい)






羽田空港から、北京乗り継ぎで約6~7時間


重慶市は、世界最大の都市ともいわれ、'市’とはいっても、人口はなんと3000万人ほどexclamation


長江(揚子江)は重慶市の発展とともにあり、水運として重要な役割を担ってきました


世界で一番橋が多い都市ともいわれています



また、「中国の三大かまど」の一つとされ、今年の8月は気温が50度近くに達したとかがく〜(落胆した顔)



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また、地盤は硬く、平地は少ないため、


山や崖にたくさんのタワーマンションが次々に建設されています



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外国人の別荘やリゾート地などの僅かな土地を除くと



重慶市の住まいのほとんどはタワーマンションだそうです








重慶市は、日本人にもなじみの深い、ご存知「三国志」の舞台でもあります目




以前は、四川省の一部でしたが、現在は中国南西部の最大の都市となり


北京、上海と並ぶ行政の直轄市となりました





さて、最初に訪問したのは、重慶のショッピングタウンや学校、行政施設が多く立ち並ぶ

ビルの一角にある「秋禾アートスクール」


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5~8歳くらいの幼児のお子さんが多く通うアートスクールです



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スタッフはとても若く、皆さん四川省の有名美術大学を卒業後、


アートと幼児教育の分野を研究すべく、アートスクールを立ち上げたそうです




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ちょうど、Halloweenが終わったばかりで

先生や子どもたちの手作りのデコレーションがアトリエを彩どっていました







先生方のプロフィールや参考作品も掲示されています

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幼児のお子さんが中心ですが、美術大学を目指す中高生も通われているそうです




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アートスクール発行の大きな画集は子ども達の作品が掲載されています







重慶市の子ども達は、毎日習い事でほとんどの時間を過ごしており、

アートスクールだけでなく、塾はもちろん水泳、ピアノ、ダンス、バレエ、英語、などなど


子どもが興味を持つものはどんなものでも先生について学び、早い段階で家族はその特性を見極めてあげたい、


と考えているそうです





中国の都市部ではほぼ例外なく幼児期からの習い事, 塾そして大学受験を目指した進路を目指す


とのことで、日本と中国との教育観の違い、



日本の学校はどのよう取り組みか、など保護者の関心が高く、



今回の日本からの訪問をみなさんとても楽しみにしてくださったそうです






レッスンの後、アートスクールの先生方、保護者の方々と勉強会を行いました

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(通訳の邱さんが朝早くから夜遅くまで
ずっと同時通訳をしてくださいました)






保護者や先生方の質問の内容は、

「日本では個性化教育が提唱されており、学生の行動力、活動力の育成が非常に強く強調されている。
そのような中で、日本の子供たちはどのように芸術思想を育てているのか」



「日中両国の絵の導き方の違い、または共通点は何か」


「日本では、どのように子どもの色彩感覚を啓もうしているのか、

低年齢の子ども達の作品は先生たちに導かれてゆっくりと色の旋律を探していくことができるのか」



「芸術の育成において親が演じる役割、また家庭における子どもの芸術教育の投資割合は全体のどのくらいか」


「日本においては絵を学ぶことのメリットは何か」


「絵を学ぶ際直面する問題は何か」

「日本の教育はどのように子どもたちの芸術思想を育てているのでしょうか」



私もつくづく考えさせられるとても良い質問ばかりでした❣





そして、学ぶことの熱意を強く感じ、なんだか逆に励まされた気持ちになり、


とても嬉しかったです



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一番左が、代表者の陳さん

レクチャーを終えてにっこり







Y.N






















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2018年10月27日

北京市での展覧会 十年 〜 不忘初心2018・奥美回顧展 「十年〜初心忘るべからず2018・オリンピック美術回顧展」

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月島アートスクールでは、国際交流事業として、初めて海外での展覧会に参加しました











会場は2008年北京オリンピックの元水泳競技場の会場で、




北京国家水泳センター水立法(Water Cube)とも呼ばれています









外壁は透明な素材が使用され、水のような泡のような不思議な建築ですね目01B54C63-5AA4-45E8-9ED1-BBB700C8CFAD.jpeg






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今回の展覧会では過去のオリンピック開催国(ロンドン、リオデジャネイロ、北京)

そして、いよいよ2020年は東京オリンピックとのことで、


開催国から各国のアーティストが作品を出品しました




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おとなの作品が中心で、油彩画や立体等、多彩な展示です







今年は、日中友好締結40年ということ、また次回東京オリンピック開催国ということもあり、


日本と中国の子ども達の作品を紹介するブースも設けられました




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入選者の表彰式








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月島アートスクールからは、推薦を受けた10点の作品が展示されました

作品をとおして国際交流する貴重な機会となったのではないでしょうかぴかぴか(新しい)




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水立方は、現在でも水泳競技場や各種文化イベント、

エンターテイメントの会場として利用されているそうです






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当初の目的を終えた施設をどういかしていくか、


その2次利用と活用はオリンピック開催国の課題なのですねひらめき










わたしは北京は約10年ぶりに訪れたのですが、





大きく変貌した街並みや人々の変化に大変驚きました目目目










世界第2位の経済大国へと発展した中国ですが、



これからのアジアの経済成長を担うと共に、


文化もどのように広がっていくのでしょうか手(チョキ)






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Y.N
























































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2016年05月23日

2016年3月 英語で1dayワークショップ・フロリヤン先生とランタン制作

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3月26日に行われた「英語で1dayワークショップ」は、オーストリアからアーティストのフロリヤン・ディビチェックさんを特別講師として迎え、盛況のうちに無事終えることができました。

ヨーロッパにはSt.Martin's Day(聖マルティヌスの日)という行事があり、ヨーロッパではこの日、子供たちが手作りのランタンを手に教会まで歩くそうです。その慣習に倣い、今回のワークショップでは親子でランタン制作に取り組みました。本来は11月に行われる行事ですが、日本にいながら本場のヨーロッパ文化を直接体験できる、貴重な時間となりました。

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ワークショップのはじめは、まずフロリヤン先生の母国オーストリアについて画像や音楽を交えて紹介していきます。豊かな自然、芸術文化など、オーストリアには魅力的なものがたくさん。

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プレゼンのあと、いよいよ制作開始です。

トレーシングペーパーを丸くのり付けするところが一番難しいところ。
フロリヤン先生に手伝ってもらいながら、完成へ向かいます。

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完成したらさっそく火を灯して、夜の公園にランタンウォークへ!

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暗がりに浮かぶランタンがとても幻想的です。
散歩から帰ってきたら、みんなで教室前で記念撮影をしました。子供たちは興奮冷めやらぬ様子。

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最後はささやかなパーティーを楽しみました。
フロリヤン先生といろいろ話して、子供たちにとっては刺激的な一日となったのではないでしょうか。

またチャンスがあれば、海外からアーティストを招いてワークショップを企画したいと思います。


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2015年09月30日

アンリ・マティスB Henri Matisse Cut-Outs

南フランスの保養地、VENCEは、晩年マティスが暮らした小さで静かな街です


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中世の街並みが今でも息ずき、街角にはギャラリーやカフェがあちこちにたたずみ


壁にはピカソやシャガールなど、この町で暮らした名だたる巨匠の名画が


さりげなく飾られていることに驚かされることもあります。





なんといってもこの町で暮らしたマティスの晩年の作品の一つとして


 
教会の建築デザインは見ておかなくてはなりません。




ドミニコ会修道院 ロザリオ礼拝堂
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(可愛らしい女の子が建築を見ながらスケッチをしていました)

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入口にはドローイングを思わせるタイル画がかけられています



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内部の礼拝堂は撮影禁止のため、残念ながらご紹介できませんが、


マティスがインスピレーションを得て制作してきたこれまでの


ドローイングや切り絵の源泉がそこかしこに見られ、


 
とても感動しました


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ステンドグラスには、なにやら見覚えのあるフォルムが見られますね・・・・・・・!



ミモザのモチーフを連想しませんか  わーい(嬉しい顔)



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金魚のいる裏庭の水辺


マティスは、金魚をモチーフにした室内風景も制作しています





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空間をデザインすることは、マティスにとってはこれまでの制作の


 
集大成として大切な仕事であったに違いありません。




繰り返し繰り返しドローイングを重ねながら模型をつくり、


自身のルーツを確かめ、心のよりどころとして、また魂の根源を見つめなおす作業であったかもしれません。



もしフランスに行かれることがあったら、ぜひVENCEにいってみてはいかがでしょうか



 
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礼拝堂の内部写真は探すと多くの資料がありますのでぜひご覧になってみてください


ヴァンス案内




Y.N

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2014年03月23日

レッジョ・チルドレン REGGIO CHILDREN (2)

レッジョ・チルドレン REGGIO CHILDREN (2)

レッジョエミリアのアート教育  つづき





そして、現在これらの教育に大きな支援を惜しみなく行っているうちの一つに、


日本ではファッションブランドとしても有名な MaxMara マックスマーラがあります


世界中で事業展開され、ファッショニスタはじめ多くの人々に愛されているこのブランドは



イタリー国内で縫製するこだわりがあることでも知られています







レッジョエミリア市を本拠地とするMaxMaraの工場の一つは、現在



Collezione Maramotti, Reggio Emilia  というコンテンポラリーアートの



コレクションルームになっています



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美しい庭園にたたずむ近代的な建築




創設者のMaramotti氏は世界的な現代アートのコレクターであり、支援者でもあります







若いアーティストの意欲的な「プロジェクト」が常に行われています





その審美眼によって集められた作品を時代背景や作家のことなど



一つ一つ丁寧に見せていただきました






写真撮影ができず、画像がありませんがあせあせ(飛び散る汗)



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ギャラリー関係者の紹介で館内のミニパーティーに




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(MaxMaraファミリーのNicola GerberMaramottiさん、ディレクターDr.Lorand Hegyiさんと)



とてもあたたかく、気さくにお話してくださり、感激しましたわーい(嬉しい顔)






小さな街で行われている地道でありながら先駆的で意欲的な幼児教育、



多くの人々が参加する街ぐるみでのあたたかな支援、ゆっくりと子供たちの成長を見守る



環境、とてもうれしくなりました




日本では、日本ならではの環境や、地域の特性をいかしたアプローチがきっとあるに違いないグッド(上向き矢印)


そんな宝探しを子ども達の声を丁寧にすくい取りながら、より多くの方々とこれからも行っていけたらいい



なあと、おもいましたわーい(嬉しい顔)







Y.N





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レッジョ・チルドレン REGGIO CHILDREN (1)

レッジョ・チルドレン REGGIO CHILDREN(1)

レッジョエミリアのアート・アプローチ





少し前になりますが、イタリーは北にあるレッジョ・エミリア市にあるレッジョ・チルドレン/プレスクール 
(Preschools and Infant-toddler Centers-Istituzione of the Municipality of Rejjio Emilia)を訪れました


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住宅街にひっそりとたたずむこの施設は、0歳〜未就学児童が先駆的なアートの幼児教育を行う取組で



世界中から多くの研究者が訪れます


最近は日本でもギャラリーなどでも度々紹介され、レッジョ・アプローチを取り入れる幼児施設が



増えてきたことから耳にされたことがあるかもしれません目






私もとても興味をもっていたので、視察させていただきました


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ホール中ほどにあるカフェ




また、大きなホールには子どもたちの制作した作品が展示されていました(撮影禁止のためご紹介できず残念ですが)

大きな布がねじったり切り裂いたり人間のような何か不思議な色々な形になったものが天井から吊るされて


いたり、ペンで描いたはがきサイズのドローイングや、赤土色のセラミック作品などなど・・・



たくさんの作品が美術館のように美しく展示されています





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「光と影」のアプローチでは、プロジェクターやパソコンで壁に映像を映し出す遊びや


光のチューブやプラスティックの素材、

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「ナチュラル・マテリアル」では、いろいろな自然の素材砂・石・ドライの果物や野菜などなど




他には様々な素材でできたリボン・コード・ヒモ・糸など



こういった豊富な素材は地域の住民や保護者が協力して定期的に集め、常にそこにあるように


準備されているとのことです





できるだけたくさんの豊富な素材に触れ、インスピレーションを刺激し、その中からイマジネーション


を引出し、できたものは指導者が「具体的な何か名前」を問うのではなく、子どもたちの自然な


欲求から生まれた何かを肯定するというプロセス自体をとても重要視していますひらめき



指導者や教育関係者のカリキュラム研究会やミーティングも頻繁に行われ、市民美術館では


その成果を展示するプロジェクトも度々開催されています



何より「地域全体で」アートに触れ教育に取り組んでいく試みが、



長い年月を通してゆっくりと育まれ、ドキュメンテーションをして記録・保存されている


地道な取り組みに心から共感しました









もしかすると、「アート」というと何か「芸術」や有名な作家の「作品」というイメージが

あるかもしれません




でももう少し身近に考えてみると


アートは、日常の中で生まれる「発見」または、「コミュニケーション」または



「わくわくするような「学びと遊び」「驚き」何ともいえないような「不思議」


そして、他者と自分、自然と科学、自国と外国をつなぐ「言葉」


・・・いろいろな可能性が生まれているような気がします








レッジョ・チルドレンのこれらの取り組みは、街の大きな遺産であり、将来を担う子供たちにとって



学び育つ街への誇りと愛着となるのであろうと思いましたわーい(嬉しい顔)







Y.N





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2013年11月14日

Wien 訪問記(1)LEOPOLD MUSEUM &ZOOM Children's MUseum

Wienウィーン 訪問記(1)ZOOM Children's Museum & LEOPOLD MUSEUM


先日、オーストリアはウィーンを訪問しましたわーい(嬉しい顔)


芸術の都ウィーンでは、子どもたちはどんな環境で、どんな作品を作っているのでしょう・・・・exclamation&question




私も、わくわくひらめき





最初に訪れたのは、通称「 MQ 」Museums Quaterier と呼ばれる地区ですIMG_8169.jpg





ウィーンのメインストリートからほど近いここは、「mumok/Museum Moderner Kunst Stiftung Ludwig Wien)」近代美術館ウィーン・ルードヴィッヒ財団
(近代〜現代美術の作品展示)、

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そして「LEOPOLD MUSEUM」レオポルド美術館 (エゴンシーレ作品の展示等)近代美術,「

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(現在は、ココシュカの展覧会が開催中でした)



KUNST HALLE Wien Museum Quater (現代美術展会場) 」,


「Design Forum」ミュージアムショップ、カフェ等,




「Architecture Zentrum Wien 」ウィーン建築センター、(Az W),




そして、子どもたちのための造形ワークショップや作品展示が行われている「ZOOM Kindermuseum ズームこども博物館」があります



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Zoomを見学させていただきましたわーい(嬉しい顔)





館内にはミーティングルームのほか、幼児が遊べるプレイルームや、
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ワークショップが行われるアトリエ、





そして大きな大きなインスタレーションが展示中でした




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アトリエには、さまざまな素材(EX.糸 紙、新聞紙、ペットボトルの蓋、土、ボトル、などなどetc )、が美しく並べられ、思い思いの創作意欲が引き出されるような空間でしたひらめき





ここでは、主に3歳〜14歳までの子どもたちがそれぞれのワークショップのプログラムによって年齢分けされ、バラエティに富んだプログラムでアートを学ぶ機会が与えられています








例えば、「ZOOM TV」(8歳〜14歳)のプログラムでは、自分たちでアニメーションのプログラムを考え、創作する(ニュース番組からクッキングまで!)とか、
グリッターなどキラキラ素材を使って「ブルーオーシャン青い海の世界」を作ってみよう(3歳~12歳)など、わくわくするようなプログラムが学校のお休みの日を利用したり年間を通じておこなわれています







敷地内に、近代~現代の歴史を学べる作品が並ぶ美術館が併設されていて、本当に
羨ましい環境だなあと思いましたわーい(嬉しい顔)







Y.N







posted by TAS at 23:14| Comment(0) | 世界のアート