慶応普通部 労作展
今日は、生徒さんのお招きで日吉駅からほど近い慶応普通部の労作展に行ってきました

年に一回行われるこの展覧会は、好きな科目の研究テーマを各自掘りおこし、
興味を持った課題を長い期間かけてじっくり研究し、
その成果を作品やレポート・BOOKにまとめ、学内に展示されます
まず、研究テーマの多様なアプローチにびっくり

二つとして同じものはありません
普段からいろいろなものに興味を抱いているんですね

最初は、なんとなく漠然と興味を抱いたものから、
少しずつその対象を調べ、徐々に深く掘り下げていきます
その場所へ直接行って調べたり、そこで行われている研究や工房で
実際に作品を指導のもと制作したり、
そこで働いている方や製造工程を見学したり
インタヴューした内容を綴り、校正し、伝える手段を考察したり、
そこから感じたことや調べたことを日々の記録し、分析し、伝達・表現する・・・
生徒達の熱〜い記録としてまとめられていました

今回の労作展では、私も古典美術を課題としてレクチャーさせていただいたのですが、
その生徒さんの作品の他にも
制作するだけでなく、美術館に行って作家を研究したり、
使われている画材について成分を調べてみたり
作品から感じ取った印象を率直にレポートとしてまとめられていたものが多くありました
とても新鮮でユニークな視点も多く見受けられました
なぜ?やどうやって?という疑問やふと感じたインスピレーションは、
興味を抱いてから調べてみることで自分なりの発見が見つかる
きっかけとなるかもしれません
そして新たに見つかった仮説や答えは、正しいや誤りかなどということは関係なしに、
今後の研究のヒントや新たなチャレンジへの大きなパワーとなることでしょう
試行錯誤しながら熱い夏を過ごしたパワーが十分に見るものに伝わり
見応えのある、まさにその名の通りの労作展でした!