小学生は、
「イサム・ノグチの彫刻から学ぼう」というテーマで
紙と竹ひごを使った立体制作に取り組みました
そもそも彫刻っていったいなんだろう・・・
彫刻というと、木や石を削ったりして人の姿を
立体的に表したもので、その名の通り漢字で見ると
何か、彫ったり削ったりするイメージがあるかもしれません

古代も現代も仏像、宗教彫刻、神々や偉人、ヒーローの姿など
彫刻はそのような具象作品も引き継がれていますが、
近代から現代にかけては彫刻はアーティストによって
さまざまな実験的試みや発展をみせています
その中でも今回は、
戦後世界で活躍した
イサム・ノグチ(1904〜1988)にフォーカスし
近代彫刻について学んでみることにしました
アメリカ人の母と日本人の父のもとに生まれ、
世界中を旅しながら制作をつづけたアーティスト
Isamu Noguchi Museum
www.noguchi.org/noguchi
代表作には抽象的な立体作品が多く残されています
戦後アメリカの公共空間における彫刻作品では、
AP通信社ビルのシンボルレリーフや
レッド・キューブと名付けられたニューヨーク街中の彫刻など・・・。
)
(画像参照www.noguchi.org/noguchi)
Red Cube 1968 New York, NY,Site-specific sculpture in painted steel
また、制作は彫刻のみにとどまらず、庭園、家具、照明、建築、陶芸、舞台美術など
多岐にわたります。
インテリア好きな方は、イサムのデザインした「AKARI」
という照明器具をご存知ではないでしょうか。
テーブル、チェア、
彼は、芸術作品は美術館にのみ留まるのではなく、
より多くの人々や社会と結びつくことに強い関心を持っていました。
また、作品そのものの中に入り込むことが出来るような
公園の遊具(ハワイ・アラモアナ公園の遊具など)や空間の設計にも
思想を拡げ、
その創作は「大地を彫刻する」というコンセプトの下、公園全体の制作にまで取り組みました。
札幌市にある「モエレ沼公園」はそのように着工され、イサムの死後完成した作品です。
公園の設計や遊具のデザインにまで及ぶ話をすると、
子どもたちも「行ってみたい!」「遊んでみたい!」と
俄然興味が湧いてきたようです

「モエレ沼公園」公式サイト
イサム・ノグチから学ぼう 彫刻の鑑賞と紙の立体造形(2)へ続く
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