夏の暑い一日
朝早くに月島アートスクールに集合し、葛飾区の北星鉛筆工場に見学に行きました


工場のある工房は、鉛筆の形の建物になっていてとても可愛らしいです

子ども達にとって鉛筆はほぼ毎日学校で使うもので、
とても身近な生活の一部になっていますが、
私たちのアトリエでも絵を描くための道具としてなくてはならない大切なものですね
今日は知りたいことをたくさん聞いちゃおう

工房に入ると資料室や体験室、販売コーナーや鉛筆の木くずから作った「もくねんさん粘土」
や「ウッドペイント」などの作品が展示されています。
工房でガイドをしてくださったのは、北星鉛筆の杉谷社長
さまざまな質問をどんどん子ども達にしながら、鉛筆について考えさせます。
また逆にどうしてだろう?、なんでだろう?という素朴な質問にもユーモアを交えながら
答えてくださいました。
鉛筆は、16世紀ヨーロッパに生まれ、日本には130年前に入ってきたそうです
日本で初めて使った人物は徳川家康の記録があるそうですよ
鉛筆はもっとずっと昔からあると思っていた子ども達、意外にも比較的まだ新しい素材なのですね
鉛筆資料館では、鉛筆の「芯」や原料となる「木」、作り方の資料が並んでいます
芯は、「黒鉛」と「粘土」でできています
粘土が多いと「固い芯」になるそうです
私たちが絵を描いたりデッサンをする時、濃さを表すBや、HBだけでなく、2Hや3H,5H等、固い鉛筆や
2B,3B,5Bなど、濃くて柔らかい鉛筆を使うこともありますね
そして、一度焼いてから油で揚げるそうです
そうすると、なめらかで書きやすくなるのだそうです

ちなみに、色鉛筆は焼いていないため、鉛筆よりずっと軟らかいのだとか
色の顔料が紙の上にスムーズにのるためには都合がよいですね

また、鉛筆の軸に使われる「木」は、主に良質なインセンスシダー
アメリカから輸入されています
乾くと木のように固くなる不思議なペイント
こちらは循環型鉛筆のシステムをいかし、木のリサイクルとして
おがくずが原料になっているそう
リサイクルや環境の話、各国の鉛筆の歴史についても伺い、みんな興味津々です
普段知ることのできない秘密についても探るとてもいい機会となりました

Y.N
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