南フランスの保養地、VENCEは、晩年マティスが暮らした小さで静かな街です
中世の街並みが今でも息ずき、街角にはギャラリーやカフェがあちこちにたたずみ
壁にはピカソやシャガールなど、この町で暮らした名だたる巨匠の名画が
さりげなく飾られていることに驚かされることもあります。
なんといってもこの町で暮らしたマティスの晩年の作品の一つとして
教会の建築デザインは見ておかなくてはなりません。
ドミニコ会修道院 ロザリオ礼拝堂
La Chapelle du Rosaire
La Chapelle du Rosaire
(可愛らしい女の子が建築を見ながらスケッチをしていました)
入口にはドローイングを思わせるタイル画がかけられています
内部の礼拝堂は撮影禁止のため、残念ながらご紹介できませんが、
マティスがインスピレーションを得て制作してきたこれまでの
ドローイングや切り絵の源泉がそこかしこに見られ、
とても感動しました
ステンドグラスには、なにやら見覚えのあるフォルムが見られますね・・・・・・・!
ミモザのモチーフを連想しませんか 

金魚のいる裏庭の水辺
マティスは、金魚をモチーフにした室内風景も制作しています
空間をデザインすることは、マティスにとってはこれまでの制作の
集大成として大切な仕事であったに違いありません。
繰り返し繰り返しドローイングを重ねながら模型をつくり、
自身のルーツを確かめ、心のよりどころとして、また魂の根源を見つめなおす作業であったかもしれません。
もしフランスに行かれることがあったら、ぜひVENCEにいってみてはいかがでしょうか
礼拝堂の内部写真は探すと多くの資料がありますのでぜひご覧になってみてください
ヴァンス案内
Y.N