2018年06月21日

青の世界

aoshiro1.jpg
6月も半ばとなり、関東も梅雨入りですね雨

5月は暑い日が続いたため、一転して涼しい毎日に過ごしやすいな、

と思う反面

早く晴れないかな、と思う日もありますねわーい(嬉しい顔)




そんな梅雨の時期ではありますが


美しい紫陽の花のように小学生は水彩絵の具で青と白だけの色を使って


色から自由に発想して絵を描くことに挑戦しました




aoshiro16.jpg


使っていくのは青と白だけですが、


描きたいことや考えたこと


頭に浮かんだイメージを


真っ白なキャンバスを前にどのように表したのでしょう








小学生の作品をご紹介しましょう



aoshiro3.jpg
寒い国に住むウサギさん


ブルーのグラデーションとユニークな構図、ドロッピングした絵の具が
色彩のリズム感を生み出しました
空を飛ぶ蝶が幻想的ですね








aoshiro5.jpg
富士山と湖

雨が降っているのでしょうか。水面の下の魚に思いを寄せながら描きました








aoshiro6.jpg
夜の風景


この木は夜になると光を発し、

ウサギたちが木の下で嬉しそうに遊ぶそうです









aoshiro17.jpg
湖と鳥


真っ白でふわふわの鳥を描きたい!

青と白の色から最初に感じたことだそうです




aoshiro8.jpg
海と空




遠くに見える水平線

もしも、海と空が一緒になってしまったら
どんな景色が見られるだろう?
もしも海も空も溶けてしまったら、島はどこにいってしまうんだろう?

そんなことを思いながら描いたそうです。









「色」からイメージするものは皆それぞれ異なりますが、



青のモノクロームで描く世界は


色の持つイメージから広く深く広がり


詩的で幻想的な世界が生まれるような気がします。


「青」のもつ一般的なイメージは、

「寒い」
「冷たい」
「さみしい」
「暗い」
「不安」
「未熟」

などなど??


または、


「さわやか」
「安らぎ」
「知性」
「透明」
「誠実」
「深淵」

などでしょうか


人によっても感じ方や捉え方が違うかもしれませんが

その日の体調や気分によっても変わることもあれば、

その国の文化や歴史上のエピソード、

伝統的な文化など時代が意味するものによっても

色の捉え方にそれぞれ異なるものがあるようです。



アートの世界においても作家は青や緑のもつ色味を


自身の作品に反映していったシリーズがいくつか

あります




近代美術で代表的なものといえばPablo Picasso パブロ・ピカソの「青の時代」でしょうか。

まだ若きピカソがスペインはバルセロナのアトリエに住み、都市に追いやられた人々の

苦悩、貧困などを主題とした作品には繰り返し青が用いられました

1900年代初頭、時代の変わり目に生きた人々と自身の存在をピカソ独自の表現で

展開していきました。


一方、

日本では、青は「藍色」ともいいますが、老若男女問わず広く一般に愛されてきました


中でも、日本を代表する絵師、葛飾北斎の「富嶽三十六景」

は独特の青で、江戸の庶民は夢中になったようです

海外でも「北斎ブルー」と呼ばれ独特の繊細な青と景色を映し出した

北斎の画風に現代でも多くのファンがいます


一口に「青」と言っても古くから日本では「浅葱色あさぎいろ」「群青色ぐんじょういろ」「薄花色うすはないろ」

など四季を感じさせる伝統色として多くの命名がなされています





そして

戦後のアーティストでは、フランス人アーティスト

Yves Klein イヴ・クラインでしょうか


「青」のもつ無限の可能性を秘めた世界に没頭し、自分だけの理想の青「International Klein Blue]

生み出しました


イヴ・クラインは、青の持つ深遠な世界に深く深く入り込み

その青だけを使ったモノクロリズム作品の制作を追求しながらその生涯を閉じました






イヴ・クラインブルーと呼ばれるその色は、絵の具ではウルトラマリン・ブルーと呼ばれる

青に近く、明るく透明感のある青で、緑がかった青でも、赤味のある青でもなく

まさに青そのもの、といった色彩です。






皆さんは「青」といったら何を思い浮かべるでしょうかわーい(嬉しい顔)









Y.N


続きを読む
posted by TAS at 22:36| Comment(0) | 絵画

横向きの顔


今回のテーマは「横向きの顔」です。



子どもは人の顔をよく描きますわーい(嬉しい顔)



美術教育では、



「子どもは見ているものでなく、知っていることを描く」



と言われていますが、



特に幼児は、自分の記憶の中の「人のイメージ」を形式化して描きます。



だからからか、人を描く時は前から見た姿が多いのですね。





しかし今回は、人の横顔を改めてよく観察して、



描いてみることに挑戦しました。



DSC_3923.jpg




DSC_3939_edited.jpg



DSC_3941.jpg



DSC_3942_edited.jpg



耳の位置や、鼻と口の高さ、首の位置など、



横顔を描くのって、バランスをとるのが難しいのです。



みんな、何度も修正を加えながらも、



横顔をよーく観察して描いてくれましたexclamation




DSC_3954_edited.jpg



DSC_3952_edited.jpg



DSC_3958_edited.jpg



DSC_3906_edited.jpg




肖像画の場合は、画家と目を合わせるように前を見て描かれることも多いですが、



視線をこちらに合わせない横顔は、どこか物憂げで、



モデルが何を考えているのか、鑑賞者が想像してしまうような思慮深さがあります。



モデルの視線の先には、どのような情景が広がっているのでしょうか。



横向きの顔.jpg



posted by TAS at 14:48| Comment(0) | 絵画

静物画・卓上の果物


静物画を描くという課題。



静物画とは、文字の通り「静止して動かないもの」を描く絵画です。



主に草花や果物、壺や瓶などをモチーフに描かれます。



DSC_4007.jpg



静物画で有名な画家の一人に、ポール・セザンヌがいます。



19世紀フランスで、後期印象派として知られる画家で、



光の表現や鮮やかな色彩、変化の質感に特徴のある印象主義の流れをくみながら、



構築性や形態感に独自の手法を取り入れました。



多角的な場所から見たモチーフを一つの画面に入れたり、



単純化された造形や大胆な色使いをして、



後の、ピカソなどのキュビズムに大きな影響を与えます。



クラスでは、セザンヌの絵画を鑑賞してから、



ガラスコンポートに乗ったたくさんの種類の果物を描きました。



DSC_4072_edited.jpg



DSC_4050.jpg



DSC_4083_edited.jpg



DSC_4085.jpg



使った画材は、鉛筆と水彩絵の具です。



水彩表現に特徴的な「にじみ」や「ぼかし」を、うまく活かして描いていました。



DSC_4074_edited.jpg



DSC_4082.jpg



デッサンを描く時は、見たものをそのまま、



形や遠近を忠実に描くことが基本ですが、



この静物画では、見たものから受けた印象や、



そこから感じた自分の気持ちを画面にぶつけること、



それをためらわずに絵筆を進めてもらうことにしました。



DSC_4165_edited.jpg



DSC_4166_edited.jpg



DSC_4168_edited.jpg



DSC_4169_edited.jpg



セザンヌのやっていたことはまさに、



モチーフから受けた自分の「感覚」を大事にしていたことでした。



子どもたちの作品からは、静物を描くことを通して、



一人一人が感じた、素直な感情が表れています。



DSC_4094_edited.jpg
posted by TAS at 12:13| Comment(0) | 絵画