先日、国立西洋美術館で「アルチンボルド展」がやっていましたね。
そこで月島アートスクールでも、アルチンボルドの作品の鑑賞と、
彼の作風について学び、絵を描きました。
ジョゼッぺ・アルチンボルド―――
16世紀後半のオーストリアで、宮廷画家として活躍した人物です。
当時のヨーロッパでは、
東ヨーロッパを中心に、ハプスブルク家が神聖ローマ帝国築き、
圧倒的な権力を持っていました。
アルチンボルドは、神聖ローマ皇帝、
フェルディナント1世に招き入れられ、
以後マクシミリアン2世、ルドルフ2世と、3代の皇帝に仕えます。
花や植物、魚や動物など、自然の事物を精巧に描き、
それを組み合わせて、人の肖像を描くというアルチンボルドの作風は、
皇帝たちの関心を惹き、寵愛され、
自らの肖像画を描かせたり、
贈呈品として使用されるなどしました。
四季折々の動植物や、大気、火、大地、水などをモチーフに描くことで、
この世界を支配するハプスブルク家の繁栄と、
大きな権力を示唆したと言います。
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そこで今回は、多くの皇帝や人々を魅了した
アルチンボルドの「寄せ絵」の手法に倣って、絵を描きました。
誰を描こうかな。
お父さんにしようかな。
お父さんが好きな食べ物はなんだっけ・・
描く人に合わせて、モチーフが変わってくるようです

頭のリボンが蝶になっています。
昆虫が好きな女の子なのかな?
想像の世界が広がりますね!
モチーフの一つ一つに拘ってしまって、
全体像がわからなくなってしまったり、
モチーフを細かく描きすぎて、顔を埋められなかったり、
色々と苦労していましたが、
みんな、アルチンボルドに負けないくらいの
奇才ぶりを発揮してくれました
