今回は、小学生を中心に、葉っぱのスタンプでトートバッグづくりをしました。
葉っぱに絵の具を塗って、布にのせた後、ローラーで抑えると・・・
こんなに綺麗に、葉脈と形が浮かび上がるのです。
コツは絵の具を溶く水分量。
それによって、葉の表情が変わってきます。
ローラーで上から抑えるのは、版画でも行われる手法です。
版画の版を重ねるのと、スタンプを重ねるのは、
方法としては、同じことをしています。
絵の具などで描くドローイングとは、
また違うテクスチャを楽しむことができ、
色の重なりの面白さや、
葉っぱを取るまで仕上りがわからない、
ドキドキ感があります。
ところで、葉っぱの葉脈って、
とっても綺麗な形をしていると思いませんか?
葉脈のような分岐構造は、フラクタルという幾何学模様をしています。
フラクタルとは、部分と全体が自己相似をしている図形のこと。
葉脈の他にも、木の枝、川の蛇行、稲妻や海岸線などは、
フラクタル図形をしています。
自然の中には、数式で表せられる幾何学模様がたくさんあって、
巻貝やひまわりの螺旋はフィボナッチ数列に基づいていますし、
私たちの人体は黄金比で構成されています。
自然を美しいと感じるのは、
人知を超えた数学の美が隠れているからなのです。
何気ない葉っぱも、こうやって作品として丁寧に取り扱ってみると、
その美しさの秘密がわかってきます。